THE さめ 映画とか感想

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【総評】コナン、最近見たやつランキング、批評 『異次元、紺青、ハロウィン、ハイウェイ、天国、追跡者、恋歌』/ネタバレしておくと一位は異次元

コナンシリーズ何作か見た。

 

コナン、クレしん、ドラえもんは新作公開の度に気分を高めるため、過去作を見る。やっぱ人生、ほとんどの場合、「必要に迫られて見る」のが最も映画鑑賞へのモチベーションになる。そのモチベで見た映画を面白いと感じることができるかは別問題だが。

今回のために見たコナン映画を総括。めんどくさいので一作一作は割と雑にまとめて総括。あとランキングというか比較も下記。いっちょやったるかい。順番は俺が見た順番。

 

ネタバレあり

 

『名探偵コナン 異次元の狙撃手』

先に言っておくと今回見直した中でいっちゃん面白かったのはこれ。俺の映画館で見た記憶が色濃く残ってる作品ランキングトップもこれ。(初めて見たのは絶海だが、内容は全く覚えてない。)内容は覚えてなかったので今回初めて見返して発見が多々あった。

あんまり面白くないイメージと地味目なイメージがあったんだが、マジで面白かった。話の内容はスナイパーによる連続殺人。殺された人を撃ったスナイパーがいたであろう場所にサイコロがメッセージかのように添えられる。最初は5から始まり、どんどん減っていく数字。数字はカウントダウンと読む一行だったが…。という話。ゲストキャラはFBI。

割と原作勢とか、コナンファンからはラストの赤井秀一=沖矢昴と確定するシーンが語り草だが、俺は全然知らんので乗っていけない。でも面白かったのだから。そのシーンももちろんいいんだろうが、仮の犯人:ティモシー・ハンターがすごく良い。本作はコナンシリーズにちょいちょいあるように、ハンターが犯人と持ち上がった状態で物語が進む。一応真犯人は他にいるんだが、あくまでハンターの協力者なのでコナンあるあるの「犯人がどうでも良くなる」問題が少ない。

そして割と序盤でハンターの可哀想すぎる動機が説明されるのでハンターのことをすごく好きになることができた。近年コナンにありがちな軸がブレる問題も無いし、犯人が既にわかっているということで言っちゃえば「倒叙ミステリー(意味は調べてくれ)」感もあって楽しい。なんか海外の警察ドラマ感もある。そしてハンターが唯一勝てないとしたのが赤井秀一っていうのも締まりが良い(コナンにしては)。メッセージの真の意味もそこまで無理はないし、粋だね。全コナン映画でも結構上位に入るくらい好きだわ。

 

『名探偵コナン 紺青の拳』

おもんなくて笑った。なんか面白く無いというよりは話がめちゃくちゃだった。シンガポールでキッドが宝石盗もうとする話だっけか…。そこに空手キャラの京極くんが出てくる。とんでもない問題はこうやってストーリーを説明しようとしても言葉にできないことですね。何が起きてたかは覚えてるんよ。(悪い意味で)一言でこんな映画と言えない。キャッチコピーによると、三位一体バトルミステリーらしい。なんやねんそれは。そしてバトルと三位一体と欲張らないでほしい。

多分、京極くんをメインにすることが決まってた映画なんでしょうね。そこにキッドも絡ませたと。もうそういう映画でしかなくて、本当に、事件の内容を考えても京極くんは「順番が回ってきたから出てみた」くらいの存在の希薄さ。京極くんは無理やりカラオケに連れてこられた俺みたいだ。一応歌っとくか…くらいの。本筋の事件が割と濃い…っていうかリシ君とか、レオン先生のキャラがしっかりしてたので彼らが主役の倒叙ミステリにすれば良かったんじゃないですかね。

マーライオンから血を吐かせといて、それが海賊への合図でしかなかったのがアホらしくて笑った。あと変なゴロツキが出てくる展開も変。なんか、最近のコナン、頻繁に意味のわからんゴロツキが出てくるよね。

キッドのおかげで海外に行けるっていうのは良い武器なのでもっと活かせば良かったね。帰国するためにはキッドを助けなきゃいけないけど、キッドは犯罪者っていうジレンマを生かしたら面白くなったんとちゃいますの?コナン達は忘れてるかもしれんが、キッドって犯罪者だからね。一回、キッドの犯罪がきっかけで蘭が危険な目に遭ったりしてほしい。本気のコナンvsキッドが見たい。

 

『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』

映画館に行った当時は、警察学校組とか微塵も知らん状態だった。なのでその辺を知った今回の方が楽しめた。要素が多すぎて渋滞してるんだが、捌き切ったね。主がちょっとどこかわからなくて、「警察学校組」なのか「高木、佐藤の恋愛」なのか、はたまた「公安」なのかそれら全てに絡んでくる「爆弾事件」なのか…。というところではあるが楽しかったので大丈Vでしょう。まあ原作からして爆弾事件に上記諸要素が搭載されてる感じなのだが、どこにピントを合わせるかという問題ね。

ピントがどこかはわかんなかったが、まあ最後のトンチキアクションで盛り上がれるのでコレはコレであり。あのアホらしさはすごい良かった。アイデアもいいし。

クソどうでもいいが、中盤、コナン君が爆弾のあるビルから脱出する時、配管を下るんだが、向かい側のビルとのスペース感が気になる。まあ本当にクソどうでもいいので、同じことを思った人がいたら友達だ。

警察学校組とか爆弾事件とか、まあ知らん人が見てもそれなりに楽しめるのも良いところだと思う。液体同士が混ざるのをストッパーを使うっていうのが萩原→松田、コナンって感じで薄くだが繋がってるのもいい。まあ警察学校組は割とどうでもいいな。スコッチと伊達が。好きな人には申し訳ないけど、松田と萩原くんで独立させてた方が良かったんじゃね。テイのいいパッケージングでしかないし。

まあその辺はいいとして前述の多発的な諸要素をうまく交通整理し切ってるだけでコナン映画としては高評価。特に、そこで生じた歪みを「爆弾魔プラーミャ」が強すぎるという面白要素で回収してるのは技アリだと思う。映画見てる時の「犯人強すぎるw」というキャッキャとしたノリを、「その通り、強いんです」とメタ的に回収された感じ。毎回コレだったらキレるが一回ネタとしてはかなり強い。異次元の次に面白かった。

 

『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』

個別感想記事書いたけどつまらなかった。紺青の拳と同程度です。ブログ遡ってくれたら読めるのでカット。

thesame226.hateblo.jp

 

『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』

これあんまだったわ。今回が初見で、名作と名高いので結構ワクワクしてみたんですが、まあ程よいくらいだなと思った。好きな人多いと思うので普通にゴメン。

個人的に微妙だなと思ったのは組織と事件の関連度合い。事件自体が組織のなんちゃらと関わってるとか、もっと言えばやりすぎだが、犯人が灰原と同じく組織から逃げてきたとか組織の殺された家族がいるとかして欲しかった。犯人が灰原の鏡像になっててくれたらもっと色濃くドラマをかけたんじゃないかな。如月先生は別につまらない犯人ではなかったんですが、組織回のキャラでは無いかな。まあこれ全てのコナンに言えることですけどね。組織回で起こる事件が組織と関係ないの多すぎ。事件と組織が分離していっちゃうのでどっちかがどうでも良くなっちゃうのよ。

あともう一個だけ言うとすると、コナンが蘭と脱出したあと、みんなを助けるために再度登っていくのは茶番くさかった。まあこれはメインテーマを語るための歪みとして飲み込めるが。

まあ流石に良いと思うところはあってそれの最大級は「映画」であることですね。紺青の拳の真逆で一言でどんな映画か言い表せる。そしてそのテーマのために雄弁に時間を使っている。もちろん「灰原の居場所」がテーマなんですが、それに準えて大切な人が近くにいることに関してあゆみちゃんとか光彦、蘭のドラマを交えて描く。そしてそれが結実するラストの大ジャンプと完成度が高いことは言うまでもない。上記の歪みはテーマを語るためにものなので全然飲み込めるし、むしろ積極的に飲み込んでいきたい。だからこそ、事件が割とそのテーマと関係なかったのがマイナスでした。タブーだが、いっそのこと灰原が犯人でも良かったんじゃね?原作をちゃんと読んでないので適当言うが。

 

『名探偵コナン 漆黒の追跡者』

初めて見た。県警がいっぱい出てきて楽しいね(短歌)。

これも上記カウントダウンの問題点を若干引き継いでおり、事件と組織の関連性が薄め。とはいえ改善されてて、一応、犯人が組織のデータを持ってる(ヤバい)という関連性がある。組織のメンバーは誰に化けているのか?という謎はそんなにメインに持ってこられない。工藤新一=コナンがバレたっていう緊迫感もそこまで大きくもなかった。組織のメンバーの正体・アイリッシュがピスコの弟分っていうのがね…。話の通じそうなやつ感がありすぎた。そういうタイプはキュラソーみたいに序盤から絡ませてお互いじわじわと探り合いとかしないとダメよ。

事件は真相も含めてまあそれなりには面白かった。ただ、被害者がどうでも良すぎた。7人も殺ってるからな。そして「被害者を傷つけたことがある人」なんてのも出てきて事件自体は楽しかったもののなんか飲み込みづらい。DAIGOの棒読み演技もクソすぎて笑った。異次元のケビン吉野と張れる。あと麻雀牌ってのもちょっとね。

オールスター感は良かったです。総評:普通。

 

『名探偵コナン から紅の恋歌』

知り合いに読売テレビの関係者がいてチケットをもらえたので映画館に見にいったら、冒頭で読売テレビをモデルにした日売テレビが爆発して爆笑した。そんな思い出のある本作。世代だからだろうか、周りの友人(特に女性)はこれが好きな人ばっか。そんな彼女たちを冷笑していた青二才の俺では最早なく、普通に面白かった。

こんなこと言ったらあれですが、コナンで楽しいミステリーって全然ないので今作はそれがあって楽しかった。まあ犯人候補は少ないのでだいぶ序盤で阿知波会長が犯人と分かるんだけど、動機とかがよくわからなかったので真相パートが楽しめた。嫌な相手に勝負に負けて衝動的に人を殺してしまう皐月さんはパネェが、本編の時間軸では登場しないのでセーフ。阿知波会長の愛する人のために起こした犯行が和葉ちゃんの平次のために百人一首するとまあ結びついてるので全体的な完成度も高め。

とはいえ、京都という舞台とか百人一首という題材(歴史ミステリー方面でも、もっと恋文の内容に迫る方面でも)を生かしきれているかというとそうでもない。これも程よいくらいだな。メインテーマが2回も流れるので疲れた。天国もそうだったが、そちらと違い、こっちはアクションにあんまノっていけなかった。当て馬として出された紅葉ちゃんも割とどうでもいい感じだったし、まあ思い返してみると五分五分だな。紅葉ちゃんが和葉ちゃんのことを「葉っぱちゃん」と読んでたが、お前もやん。

俺は合気道してるので和葉ちゃんが合気道着でカルタしてるのを見ると楽しかったが、絶対やりにくいと思うぞ。同い年くらいの競技カルタ部の連中の入りはこの映画かちはやふるだろうな。絶対。

 

 

そんなわけでまとめ終えた。一応今回見た作品のランキングをつけると異次元>ハロウィン≧天国>>>恋歌=漆黒>>>>>>>ハイウェイ=紺青って感じか。

今回は組織回で見てないやつをピックアップしつつ、最近ので見返してないやつを見た次第です。あと、大滝はんが見たくなったのでから紅もみた。(YouTubeで大滝はんまとめを作っといてくれ)

 

ハイウェイの感想にも書いたが、コナンは割と映画感想書く練習も兼ねて見てるのでまずは一本の映画として面白いかを判断軸にしてる。そう考えた時に、一番重視するのは「映画として散漫じゃないかどうか」=「語りたいことが分かるかどうか」なのでそういう意味でも異次元、天国はよかった。まあハロウィンはあえて散漫にしてる例なのでいいと思う。ハイウェイ、紺青は訳のわからんゴロつきが映画をより訳わからんくしている。

 

あと一本の映画として見た時、というか探偵ものの宿命だが、探偵サイドは割とどうでもいい。ホームズとか、俺が見てるのだと『ナイブズ・アウト』シリーズもそうだが、探偵ってのはどうしても後追いになってしまうし、シリーズものである場合、尚更犯人サイドが重要になってくる。犯人じゃなけりゃ舞台か?トリックでも、サブキャラでも、動機でも。そこを見せてほしい。原作キャラがどうだとかは探偵映画を前にした時に割とどうでもいい。そしてそれらは映画のメインテーマと軸を同一にしていてほしい。そういう意味でもハンターさんは好きだった。阿知波さんもよかったですよ。多分まだ見てないが犯人のことは知ってる、時計じかけは楽しめるだろう。

 

他のコナン映画を含めると、黒鉄は結構好きだ。ピンガが序盤から出てくるので緊迫感を感じれた。あとは、ゼロの執行人については無限に語れる。あれは序盤100点、終盤0点の奇跡の映画だと思う。ただ、コナン映画でガチで好きなのってないので、現状、一番フィルマークスでスコアが高いのはゼロの執行人だ。序盤の面白さはほんと、唯一無二なので。

 

来年は楽しみ。ここ数年、サブキャラをうまく活かそうとして活かしきれてないことが多いので、本腰据えて作って欲しい。ラブコメを見るつもりでいけばラブコメも楽しめるので。真剣な事件を見てると若干ノイズに感じてしまうんですよね。これでさらに異次元を加点。

なんか、めちゃくちゃ気合い入れて再来年以降は監督ライアン・ジョンソンとかやったりしないだろうか。他にミステリーが得意な監督って誰がいるんだろう。にわかだから思いつきません。