
タイトル:ゴールデンカムイ
構成:高木登
原作:野田サトル
形態:アニメ
既か未か:未
『ゴールデンカムイ 最終章(第5期)』見た。
アニメとかは見ない気がするみたいなことをゴールデンカムイ実写版の感想記事で書いたんだが、見たわ。そういえばこんな展開だったねって思いながら漫画とか読み返すうちに「いっそアニメ見るか」と思ってみた。とりあえず5期のみ。
作中的には最後の囚人〜アイヌの金塊の真相〜五稜郭といった形。漫画では終盤詰め詰めだったが、アニメもそんな感じで結構無茶な配分だったりする。一応今期ではラストまで行かずにほんとの最終回は今冬放映らしい。
面白かったけど、なんというか高評価ではないかな。一応漫画も読んでるので全体的に思ったこと書く。
ネタバレあり
ゴールデンカムイ全体のあらすじ
「不死身の杉元」の異名を持つ日露戦争の帰還兵・杉元佐一(小林親弘)はアイヌ民族から強奪された莫大な金塊の噂を知る。金塊を奪った男・のっぺらぼうは網走監獄に捕まる直前、金塊を隠し、収監後、そのありかを記した刺青を24人の囚人の体にほり、脱獄させた。杉元は脱獄囚の刺青人皮を集める金塊争奪戦へ巻き込まれていく。杉元の相棒は父をのっぺらぼうに殺されたアイヌのアシリパ(白石晴香)。そして脱獄囚の1人・白石(伊藤健太郎)だ。時を同じく金塊を狙うのは陸軍第七師団の鶴見中尉(大塚芳忠)、そして脱獄囚のリーダー的存在・土方歳三(中田譲治)。金塊を求めて三組は北海道で戦いを繰り広げる。
最終章のあらすじ
脱獄囚と思われる連続娼婦殺人事件の犯人と上エ地圭二を追って金塊争奪戦のメンバーたちは札幌を目指す。再び合流した杉元たちと土方陣営は協力して行動する。一方、鶴見中尉の狙いは金塊の暗号のヒントを思い出したアシリパを捕縛することだった。
割と全体の内容は所与のものとして書く。ややこしいんよ。色々。
まず最初の数話は囚人回。いきなり途中から始まるのでびっくりした。最後の囚人はジャック・ザ・リッパー本人と思しき男、連続娼婦殺人犯のマイケル・オストログ。オストログは処女を偶像崇拝しており、処女懐胎以外によって生まれた子供を穢らわしいと思うやべえやつだ。ゴールデンカムイの脱獄囚は曲者揃いだが、その中でも純度の高い極悪変態。こいつは囚人の中で唯一外国人なこともあって結構印象に残っている。
あともう一人の囚人は上エ地圭二。こいつもまあ変なやつなんだが、割とどうでもいい。自分の刺青に上から刺青を入れてメチャクチャにすることで金塊探しをメチャクチャにしようとしていたが、刺青人皮が全員分もいらんということに気づいていた鶴見や土方たちからは意に介されなかった。俺としても読んでる当時は終盤に近づいてもいたのでそんなに驚かなかった。
囚人編が終わったら今度は鶴見中尉による真相パート。結局ウイルクってなんでのっぺらぼうになったの?みたいな事が語られる。名シーン「いわばゴールデンカムイか」のとこはめちゃくちゃ力入ってて良かったが、正直思ってたのとちゃうかったな。というのもアニメの演出が悪いわけじゃなく、あのシーンはもう漫画で読みすぎて脳内である種のイメージを作ってしまっているので思ってたのとちゃうというのが大きい。演出とがすごい良かったので否定してるわけではないと言いたい。
そして最後はノラ坊の回想が入って五稜郭決戦へと繋がる。面白かった。
原作の話をすると、札幌編のどんどん明らかになっていく感じと鶴見とアシリパというそういやあんまり同じ画角に入ってないキャラの対談の緊張感がすごい好きなのでそこが再現されてて良かった。あと急に色々起こっていく感じ。海賊が裏切り出したりとか。
一方で五稜郭編はそんな好きじゃない。多分、起こってることは面白いんだけど、全部がことを急ぎすぎてる感じがするのと同時多発的に多くのことが起こりすぎてよくわからなくなってくるから。だからアニメではじっくり描いて欲しかったんだけどそれは駄目でしたね。
まあ五稜郭編はあまりにもやることが多すぎたので仕方ない。土方の歴史的回収に加えて鶴見中尉の総括。そして残ったキャラを殺しまくらなければならない。連載当時も死にすぎじゃね?と言われてたことを思い出す。やることが多い故の弊害は具体的には鯉登から鶴見への「あなたは嘘をつきすぎて〜」等が急に入ってきたシーンに感じた。キラウシ門倉マンスールが大砲打つとことかは楽しいけど。
思うに誰を追えばいいか分かりづらかったのは一因。網走監獄編ではとりあえず杉元目線でことが進んでいたし、土方は犬堂と戦うという一点、鶴見は存在感が薄かった。一方五稜郭は全員が満遍なく活躍する上に、ゴールがアシリパを逃すことなのでこれまたややこしい。ネームドキャラ同士のバトルが列車に持ち込まれる以上、盛り上がる勝負を作りづらいのも残念。
作画は良くなった反面、なんか綺麗に良くなってるわけじゃないというかちょいちょい違和感はある。特に気になったのは横顔。みんなも最終章の作画見て欲しいんだけど、アシリパとかの横顔で鼻の向こうにもう片方の目が映ってるシーンがちょっと違和感あり。まあ見てくれたら伝わるやろ。
ただ、作画が良くなったことで金カムのシリアスの途中でも急にギャグが入ってくる楽しさは倍増してたので良かった。白石が焦りまくるシーンが好きです。
また今期で最も力を入れたであろう、鶴見の種明かしのシーンはすごく良かった。なぜアイヌは争わなくてはならなかったのか。なぜ鶴見中尉は今の鶴見中尉になったのか。悲しき連鎖が胸を抉ってきて良い。
まあそんな感じ。一応この感想書いてる最中に4期も見たんですが、めんどいので何も書かない。でも4期の方が好きだった。作画の感じとOPが好きだからかな。とりあえずまた列車編で感想書く。