
タイトル:プロジェクト・ヘイル・メアリー
原作:アンディ・ウィアー
監督:フィル・ロード
クリストファー・ミラー
形態:映画
既か未か:未
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』みた。
関係ない話をして申し訳ないが、『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』を見た時の話をしたい。3時間越えという異様な長さを前に、眠気に負けないようにするため、4DXでの鑑賞をした。ちなみにアバターシリーズを見るのは初。シリーズを途中から見るという傍若無人さはこれからの人生でも持ち続けたいところだ。
あの、ガチで長かっっっっった。アメトーークのスペシャルの際、その長さに準じて伸ばし棒の数が増えたりするが、それをちっちゃい「っ」で表した。こんなどうでもいいことを言ってる場合ではないのに。3時間越えの上映時間中、俺はポップコーンを食べるのはもちろん、ガンガン上映中にトイレに行って、しかも腹が痛かったのでしっかりとトイレをした。そして疲れたので体を横に傾けて寝た。流石に1人で来ていたので誰かとSEXしたりはしなかったが、危うく3大欲求を全て満たしてしまうところだった。あの瞬間、俺は映画館に暮らしていた。映画館の中に生活が発生していたのだ。
『アバター3』の感想を書く気はガチでないのでここに書いた。ごめん。ちなみに本映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』でも腹痛によるトイレに行ってしまったので思い出した次第だ。映画自体は面白かったのでアバターの時のように好きなタイミングでトイレに行くことが難しく、長年、映画を見てきた「勘」を活かして影響が少なそうなタイミングで行った。それが偶然にもベストタイミングだったらしく、海外スクーパーが「ヘイル・メアリーは目が離せないが、唯一トイレ行くとしたらこのタイミング!」みたいに言ってるとことドンピシャだった。すごいだろう。映画見てる途中にトイレとか行くな派の皆様には申し訳ない。が、ことキャメロンに関してはインタビューで「別にトイレ行っても寝てもいいよ」的なことを言ってたのでアバターの件に関しては許してほしい。
ネタバレあり
ライランド・グレース(ライアン・ゴズリング)が目覚めたのは宇宙船の中だった。どうやら同乗者はすでに死んでしまい、ここは別の太陽系であるようだ。グレースの記憶が徐々に戻り、思い出す。地球では道の原因によって太陽エネルギーが失われ続けていたのだ。このままでは全生命は滅亡する。この事態を救う鍵は宇宙の果てにある。グレースは中学校の科学教師だったがかつての論文を発見され地球を救う一か八かのミッション:プロジェクト・ヘイル・メアリーに参加することになる。宇宙の果てで孤独なグレースが出会ったのはある宇宙人(ジェームズ・オルティス)だった。なんとか意思疎通をして宇宙人にロッキーと名付ける。ロッキーもまたグレースと同じく、母性を救うためにやってきたのだった。
このブログの構成は「序文→あらすじ→本文」といった形にしてるんだが、今回、序文で駄文を連ねすぎて基礎情報的なものを一切書けなかった。だからここで書く。どうせ内容について言いたいことはあまりない。
本作は原作がアンディ・ウィアーという方によって書かれた小説であり、映画化される前からだいぶ話題になっていた。話題の文言は「ネタバレ厳禁」。もうしつこいくらいこのワードを聞いた。だからいつか読んでみたいと思ってたら映画化が決定。さらに、「予告出る前に読め!」勢が現れた。そうした方がいいんだろうなと思いつつも読まなかった。そしてインターネットでは恒例の現象が起こり始める。それは「相対化」である。映画界というものは相対化に満ちており、一つの勢力が強まると大抵レジスタンスが現れる。具体例を挙げると、最近では『果てしなきスカーレット』の例がある。大勢がつまんないつまんない言ってつまらない大喜利を始め出したタイミングで、「いや?別に面白いが?」勢が現れ始める。もうこんなんばっか。本作でも「ネタバレ厳禁、ネタバレ厳禁うるさいんですけど?」勢が現れ始めた。
正直アホらしさも感じそうにはなるが、別に議論が盛り上がってると考えたら楽しいのでそれでいい。それにその逆張りニズムは俺も持ち合わせがちだ。たとえば「〜がいい!全人類読んで?」とか言ってくる人がいると、「は?全人類?お前にとっては「読む」か「読まずにお前と気まずくなる」かの2択しかないのか知らんが、別にこっちには「お前を殺して読んだかすら知覚させない」という第3の選択肢があるんだからな?」というガチで訳のわからないキレ方をしてしまう。
御託はさておいて映画化するのはフィル・ロード&マーク・ミラーコンビ。『スパイダーバース』などを手掛けており、インターネットからの信頼も厚い。もう今日、自語りしすぎなのでそろそろ自重するが、あんまこのペアは好きじゃなかったりする。もちろん嫌いではない。ただ、毎回安定しすぎているなと思う。突き抜けてくる何かがないと思ってしまうんだ。
じゃあ内容はいる!本作は分かりやすくいうと『アルマゲドン』もの。地球を救うために宇宙行くべ系である。王道。本作独特の要素といえば、エイリアン・ロッキーと協力するところだろうか。ここが原作では大目玉となるところらしく、エイリアン?ヤバそう→バディものか!というびっくりが一つ機能しているらしい。ネタバレ注意もここに大きく関わっている。
言葉すら通じないい種族と、それでも手を取り合って協力するというのは抽象的には昨今の世界情勢へのメッセージにも思えてくる。ロッキーは流石に多くの人が言う通り、魅力満点でグッズとか欲しくなってくる。ロッキーと意思疎通を図る件も楽しく、『メッセージ』とかみてみたいなと思った。まあなんか、地球側に、ロッキーに合わさせすぎじゃね?とも思ってしまったが原作だとちょっと違うみたい。
映画自体はグレースの現在"宇宙船内でのロッキーとのやりとりとか"の中にグレイスが思い出す、なぜ今ここにいるか?の回想が挟まれる感じ。ただ予告とかも見てなんとなくなぜここにいるかはわかるので「謎が明らかになっていく」的な面白さではなかったかも。ただ面白いことは面白く、エージェント・カールと一緒に経費でいっぱい買い物するシーンも楽しかった。カールはオリキャラらしい。
一応本作1番の驚き要素は(原作だといっぱいあるんでしょ?わかってるよ!笑)グレースは勝手に送り込まれていたということだった。実験中、予期せぬ事故により科学者が全員いなくなり、グレースが宇宙に行かなくてはならなくなる。しかし、行きの燃料しかなく、宇宙船に乗った者は帰ってくることはできない。調査結果だけ小型ポットで地球に送る。すなわち死だ。搭乗を打診されたグレースは当然の如く拒否するが、麻酔を打たれ、気づいたら宇宙にいた。ガチで可哀想。もしこれが俺だったら。俺は『ドント・ルック・アップ』の登場人物みたいなやつなので、地球に調査結果なんて送らない。むしろ『ランニング・マン』のグレン・パウエルみたいな感じで煽りVを送るだろう。グレースはほんとよくできた人だと思う。
あと大きな山場は調査本番はもちろん、その後のグレースの選択にもある。まあ詳しくは言わないがこの選択は映画でもよかった。なんか原作だとさらに重みが乗っかってるらしい。原作読んでないくせに原作の話ばっかしてごめんな。
あんまり話すことないんですよ。正直。面白かったけど、「面白かったなぁ!」以外の感想はあんまりない。
この理由は大きく分けて二つあって、一つはみんなが盛り上がりすぎてるからですよね。もう、みんな盛り上がりすぎ。ここまで他の人が盛り上がってるとなんか自分のものとして飲み込むことが難しくなってくる。もちろんみんなが盛り上がってるに越したことはない。でも、先にみんなの盛り上がりを知ってしまうとイマイチ乗り切れないところはあるんですよね。こっちが先に盛り上がってればそれでいいんすよ。『ワンバトル』とかも世間的には全然出遅れてるかもしれんが、なんも知らん状態で『ジュラワ』見に行った時に予告見て興奮したという自分の体験があった。『ヘイル・メアリー』は映画化決定の時点で小説を読んでいるみんなのものだとわかっていたんだ。
もう一つはロード&ミラー産ってとこですかね。好きだし面白いけど「良質」以外にいうことがあんま見つからん。昨今のピクサー(ビーバーは違かったけど)とかソニー産アニメにも似たようなことを思う。もちろん面白いんだけど、なんか個人的な好きに訴求してこない。俺が捻くれてるからでしょうね。なんかクラスで「一番可愛い子」に見える。一番可愛い子には興味ないんだな。可愛いとは思うが。むしろ捻くれ者たちが好きなのは目立ってなかったり、一番ってほどではないが、こういう子の良さわかってるのって俺だけっていう子なんだよな。もちろん実際そんなことないんだが、そう思うよう錯覚させてくれることが大事。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』面白かったよ。とりあえずこのビッグウェーブには乗った方が楽しそうなので一緒に盛り上がっておく。ただ残念ながら一生の思い出に残るほどじゃないかなあ。とりあえず原作読んで判断する。