
タイトル:ゴールデンカムイ 北海道刺青囚人争奪編
原作:野田サトル
監督:久保茂昭
片桐健滋
落合賢
佐藤洋輔
形態:ドラマ
既か未か:未
『ゴールデンカムイ 北海道刺青囚人争奪編』見た。
週刊少年ヤングジャンプで連載されていた漫画『ゴールデンカムイ』の実写ドラマ。この前に映画『ゴールデンカムイ』があって続きとなっている。「ゴールデンカムイ」はどんな漫画かというと、明治末期の北海道を舞台にした金塊争奪戦漫画だ。主人公の杉元佐一は日露戦争の帰還兵で、色々あって相棒となったアイヌの少女・アシリパさん(アイヌ人名はアシリパのリとかが本来小文字になるが、本ブログでは申し訳ないながら割愛。)とともに争奪戦に参加する。杉元の目的はかつて愛した女性に目の手術代を工面するためだ。
同時に争奪戦に関わるのが、杉本と同じく日露戦争の帰還兵の集まりで、中央陸軍省等に不満を持っている陸軍第七師団の鶴見中尉率いる鶴見一派と本来、歴史上では死んでいるはずだが、実は生きていた新撰組の副長・土方歳三率いる土方一派だ。と、ここまで見たら分かる通り、歴史浪漫的側面の多い本作。
肝心の金塊についてだが、かつてアイヌたちが隠し持っていた金塊の山を関係アイヌ全員を皆殺しにすることによって手にした男・のっぺらぼうが隠し持っており、のっぺらぼうはくだんの件で投獄された後、夜な夜な同房となった囚人の体に隠し場所の暗号となるような刺青を入れていた。刺青を入れられた囚人は全員で24人おり、ある日、囚人らは全員脱獄、北海道の各地に散らばった。刺青を入れられた囚人は曲者揃いで、そんな中で最ものっぺらぼうに近かった囚人こそが土方歳三である。アシリパはのっぺらぼうによって殺されたアイヌの1人が父であり、真相を確かめるべく杉元と行動する。
まあややこしいがどこかしらで無料公開されている第1話を読めば1発で分かるので気にせんでよし。上記の通り歴史ロマンに加え、アイヌ的、北海道的サバイバル要素・文化的側面やギャグ等かなり混ぜこぜにした楽しい漫画だ。
俺的には漫画完結の際に全話無料キャンペーンがやっててその時に一気に全部読んだ。すごく面白かった。同じ部活の後輩の女の子がゴールデンカムイ好きって言っててその子とはわりかし仲が良かったので喋ったりしてた。その子はハリーポッターだとベラトリクスが一番好きで、その話を聞いた時くらいからちょっと距離取ろうかなと思ったりはしたがそれも今ではいい思い出だ。彼女とは多分もう2度と会わん気がするが、元気でやってくれてるならオールOKだ。
ガチで関係ない思い出話だったが、実は少々関係があり、この「ゴールデンカムイ」素直に楽しもうとするにはどうも「腐女子」がチラつく。ちょっと「腐女子」の皆様方には申し訳ないんですが、あんま好きくない。このブログ内で何度も言ってる通り、私は「ストーリー志向」と「キャラクター志向」ってのを割と対局においており、俺が前者、腐女子が後者である場合が多いからだ。と言うのも、Myの考え方だと、ストーリーを語るためにキャラクターが存在して、またキャラクターが動くからこそストーリーが動く。そんな親身一帯の絡まり合うものこそがストーリーとキャラクターであり、そこから「キャラクター」を抜き出すことにちょっとばかし抵抗はある。キャラクターを抜き出した結果、それが形骸化されて仕舞えば、『ズートピア2』みたいな腐女子向けの金儲け装置映画だけがこの世に蔓延ることだろう。
『ゴールデンカムイ』はイメージ的なところもありはするが、他の少年漫画に比べ、『銀魂』の後釜的な腐女子ホイホイ漫画感があるので尚更だ。なんか、下ネタの多さも共通している。別にそれだけで嫌いになるわけじゃないが読んでる時にチラつきはするんだよ。
実写に関して言えば前作の『ゴールデンカムイ(映画)』がすごい良いと評判だったので気になって見に行ったのを覚えてる。まあなんというかウェルメイドといったところだった。少年漫画の邦画実写作としてはクオリティは高いんだろうが、まあ普通に面白いくらいの感じ。だからドラマは見てなかった。
でもちょうど昨日より続編の『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』が公開されてるということでせっかくならドラマも見るかと思って見た。ゴールデンカムイで一番面白いのは「網走監獄編」だと思ってるので見たくなった次第だ。ドラマ版は素直に面白く、映画見に行くのが楽しみになりました。
ネタバレあり
明治後期。北海道にアイヌが隠した莫大な金塊の噂があった。日露戦争を生き残った杉元佐一(山崎賢人)は網走監獄の脱獄囚の刺青を集めれば金塊のありかがわかると知り、アイヌの少女・アシリパ(山田杏奈)と脱獄囚の1人・白石(矢本悠馬)と共に刺青を集め始める。しかし、刺青を集めるべく動き出していたのは杉元達だけではない。脱獄囚のリーダーで同じ脱獄囚達を率いる土方歳三(舘ひろし)の土方一派と新たな軍事政権を目論む鶴見中尉(玉木宏)率いる第7師団だ。杉元達は次なる囚人の情報を手にいれ北海道を転々とする。その中で土方一派や第7師団と関わることになる。
原作では大体3〜11巻くらいをドラマ化してるっぽい。1話につき1囚人or奇人くらいの感覚で進んでいくので1話1話が密度が高くて楽しい。具体的には二瓶編、辺見編、谷垣vs尾形、家永編、親分と姫編、エドガイ編、偽アイヌ編、白石救出といった形でほぼ全部やる。この作品、ドラマ展開が結構あってるね。
ほぼ全部やるんだが、日泥の抗争編は大幅にカット。仕方なし。俺も読んでる時一番よくわからなかったのが抗争のとこだったので致し方なしと思う。一応、編のテーマ「親離れ」はゴールデンカムイを通じる一つのテーマになってくるがエドガイくんのところでちゃんとやったのでいいでしょう。
映画見てる時も思ってたが、申し訳ないことに山崎賢人と山田杏奈の主人公コンビだけ再現度薄いなと思った。他のキャラクターの再現度が異様に高いので、杉元の服が綺麗でコスプレ感あるとことかも含めそう思ってた。ただ、ドラマが進んでいくにつれその違和感もなくなっていったけどね。当初のイメージでは杉元は真面目とふざけをグラデーション持って演じられる人がいいと思ってたのでよく言われてる通り鈴木亮平がいいんじゃないかと思ってた。やっぱ山崎賢人はシリアスシーンはいいが、積極的にふざけにいく杉元の感じはあんまり上手くないと思う。でもその辺うまいこと構成されてて良かった。
ギャグシーンが、少年漫画のギャグってツッコミあり気になっちゃうのでそれをまんま映画で再現すると説明過多になることが多い(太古の昔、宇多丸が言ってた)。一方でゴールデンカムイは割と「スカす」ギャグが多いというか、変な人が変なことやってるのを一歩外から我々が見てる感じなので実写にもバッチリハマってたと思う。最初の「死ぬなっ。杉元。」あたりを見てる時はダメか?って思ったが最後まで見るとどんどんよくなっていってた。やっぱ辺見編頑張ってたのが効いたね。
もう特段言う事もない。普通に面白かったので。原作の激烈ファンというわけでもないので細かい改変とかそんなところはよくわからん。が、実写ならではのギャグ描写がちょいちょい入っててそれが良かったと思う。白石役の人が特に良かったです。
今このブログを書いてる瞬間、あと何時間かで『網走監獄襲撃編』見にいくんですがどうなるんでしょうかね。イナヅマ強盗とか姉畑は流石にカットされるかサラッと流されそう。覚えてないだけだったらアレですが、今んところ、まだ尾形の過去やってないのでそこをじっくり描くんじゃないかな。期待してるのは『アベンジャーズ インフィニティウォー』的にバッドエンドで終わる事ですね。元の展開からして杉元とアシリパ、白石が離れてしまうので、そんな感じで杉元死んだ?ってな感じで終わってくれれば。エンドロール後に解放されてた杉元が出てきて、解放してくれたのはなんと!ってな感じで次回へ続くじゃないすかね。
今後の展開的にはやっぱり樺太編はドラマでやるんだろう。あんま覚えてないけど、そのあと映画にできそうな長編って五稜郭までにあったっけ。さらにもう一本ドラマやって最終章映画か、映画2本で締めるとかになるのかな。「いわば」と「愛するものはみんな」のセリフが好きなので楽しみに待ってます。
短くなったが、多分映画の方で長々と語ったり語らなかったりすると思う。ともかく見てきます。楽しみ。