
タイトル:リトル・マーメイド
監督:ジョン・マスカー
ロン・クレメンツ
形態:映画
既か未か:既
『リトル・マーメイド』見た。
思えば結構久しぶりに見た本作。実写公開に際して金ローでちょろっと流し見したが、ちゃんと見たのはそのさらに前となる。
ディズニー史的なことを語ると、ガチめの象徴的作品。ディズニーは『シンデレラ』や『ピーター・パン』などの爆裂ヒットを飛ばした後、伸び悩んでいた。とはいいつつ、『ジャングル・ブック』や『ロビン・フッド』等、知名度的にはそれなりの作品はあったもののね。後から見て、当時はディズニー第一期暗黒期と呼ばれるように。ウォルトの死も暗黒期を加速させただろうことは想像に難くない。そんな暗黒期をぶち破って第二期黄金期、いわゆるディズニールネサンスを開始したのが本作。
本作以降、『美女と野獣』や『アラジン』、『ライオン・キング』などみんなが知っているげきつよ作品が誕生するようになる。
本作は後ほど述べるけど、第三期黄金期一本目の『塔の上のラプンツェル』と諸々似てる。作劇展開や主役キャラのキャラ性等については後述するとして、作品的立ち位置もかなり似ている。それぞれの作品の一本後の作品が『ビアンカの大冒険2』、『くまのプーさん2011』と黄金期が始まったとは思えないほど爆死した往年の続編なところも同じだ。
リトル・マーメイドはまあもう純粋に面白いんでみんな見てください。どの感想見てもみんな面白い面白い言ってるので。俺は不満タラタラでいくんですが、それは内容的な問題で、歌、絵、展開のテンポ、キャラクターとかどことっても満点に近いので結果的には大好きな作品です。
ただ、大好きな理由を薄く語るよりは気になる部分を濃く語るぞ。ちなみにリトルマーメイドはアリエルのことを誰も否定しない(諸説あり)物語なので俺1人くらい否定したところで外野でガヤガヤ言ってるだけに過ぎないから安心してほしい。まあ一応閲覧注意です、言ったからね?
そしてこの感想文を読んだ暁には、他のブログと見比べて「テメェ!普段と全然言ってること違うミソジニストじゃねぇかよ!!」と思われることだろうが特定女性を揶揄したり、属性、存在を攻撃したいものではないという言い訳だけさせてほしい。また、本当に個人的な言い訳にしか過ぎないんだが、アリエル的箱入りガールズに、最近ボコボコに伸されているので哀れな感情の発露として捉えていただいても大丈夫です。
ネタバレあり
海の中で暮らす純粋で好奇心旺盛なマーメイド・アリエル(ジョディ・ベンソン)。海の王国の王様トリトン(ケネス・マース)の娘でお転婆な少女だ。トリトンはアリエルのお目付役を音楽家のカニ・セバスチャン(サミュエル・L・ライト)に命じる。アリエルは仲良しの魚・フランダー(ジェイソン・マリン)や地上世界について教えてくれる鳥のスカットル(バディ・ハケット)と楽しい日々を過ごしていた。ある日、アリエルは人間の世界の王子エリック(クリストファー・ダニエル・バーンズ)を見て一目惚れしてしまう。海の王国において魚を食べる人間の世界は野蛮と捉えられている。アリエルの恋は成就するのか。
まずな、この映画はアリエルが箱入りすぎて腹立つよぅ。全く〜(セバスチャン的口調)。アリエルが人間の王子エリック結ばれるためにマジでなんでもするという話で、そのためならほぼ詐欺に近い契約も履行。そしてその際に起きる不都合は全部権威を持った父親と陽キャの彼ピッピがなんとかしてくれるという話だ。リトル・マーメイド好きな人は怒るかもしれないですが、もう俺から見たらこんなのは慶應の女子が商社勤務という肩書を勝ち取るためにパパのコネを全力で使いまくる話とほとんど同じだ。俺は陰キャのチー牛なので「ケッ!」以外の感想は特にない。
しかし、そんな苛立ちは上述した通り、完璧すぎる歌、絵、テンポの良い展開、キャラの魅力等全ての引き上げによって離散。これは慶應のボンボンが本当に全く勉強しないものの、部活やコネ、留学やカネの力で最強になっているのにさながら等しい。俺的にはここまですごいの見せられたらそれはそれでもういいのではとしか思わされない。そして彼らの目には小市民の俺は全く写っていないので岩礁の影でフジツボとガヤガヤいっている存在にすぎない。
アリエルは物語開始直後から王トリトンの演奏会を飛ぶ。アリエルは好奇心旺盛で沈没船をフランダーと遊び回っていた。見つけたフォークを地上に詳しいスカットルに何に使うものか聞いてみる。スカットルはアホなので髪の毛をとかすために使う「カミスキー」だと伝える。地上に興味津々のアリエルは全く正しくはないが自信満々にモノを教えてくれるスカットルと定期的に会っている。おそらくインカレで知り合ったんだろう。スカットルはそれ以外は全部持ち合わせてないものの酒の強さとコミュ力で場を席巻するパリピっぽいな。
お転婆娘が大好きなもののどのように指導していいかわからないトリトンはセバスチャンにお目付役を任せる(この映画はガチで何かを対話によって解決する気がゼロ)。セバスはアリエルの秘密基地にこっそりついていき驚愕の歌唱力を見せつけられる。歌うますぎるが、もったいないことにアリエルの歌唱曲はこれで終わりだ(実写によって補強された)。アリエルの好奇心旺盛な性格がよく伝わってくる。また収集癖は俺にもあるので共感が高い。
アリエルはエリックと出会い、溺れそうなエリックを助ける。エリックは気絶しており気付かないが、目覚めた際、遠くに聞こえたアリエルの声に惚れ込む。エリックは結婚を望まれるも、「いつか理想の人が現れるのさ!」みたいな感じ。一方アリエルはアリエルでエリックを完全に一目惚れする。完全なる一目惚れ。アリエルはまだ16なので気にならんが、今まで散々「理想の相手を探すのさ」スタンスだったエリックは声如きで決めないほうがいいと思う。声フェチなのだろうか。ちなみにディズニーのプリンセスものの王子キャラはこれまで薄いキャラばっかりだったが(フィリップ王子はキャラ立ちしてたが、代わりにオーロラはずっと寝ていた)、エリックはしっかりキャラ立ちしていていいと思う。
セバスチャンはアリエルのお目付役として「海の方が楽しいよ」の曲を歌う。「アンダー・ザ・シー」は曲調に含め、邦訳の際にシーと素晴らしーで韻を踏んでることなど神ってる要素が多い。何度聴いても楽しくなる歌だが、当の本人のアリエルは煩わしいだけだろう。俺もサークル行こうとした時に教授に研究の歌なんて歌われた暁には苛立ちがヤバくなってしまうと思う。映画内ではカットされていたものの、アリエルが出かけようとするたびにセバスが歌い出す想像とかすると愉快な気持ちになる。そして、アリエルは毎回つまらないパーチーから抜け出してしまう。
アリエルは恋の予感に浮き足立つも、アリエルとトリトンの間で板挟み状態のセバスはどうしていいかわからない。トリトンはアリエルが恋していることを知りながら、ニヤニヤでセバスに何か隠していることはないかと聞く。こんな父親嫌だ。トリトンはなんだ、この一代で成り上がったのか(王政なので多分違う)、若い頃にモテたことがなかったのか、対人関係においてほぼ全てを間違っている感じがすごい。娘が7人いる感じもその文脈に当てはめた場合、なんだか嫌な感じがしてくる。トリトンについては後ほど、どんな人物だったかわかってくるのでここでボロクソにいったことは後で訂正しよう。なお、そのくだりでセバスはアリエルが人間を好いてることを知らせてしまい、家族会議が開かれることに。
トリトンはもちろん、アリエルもお互いの主張をするだけで対話をする気はゼロ。あろうことかトリトンはブチギレすぎて娘のコレクションをめちゃくちゃにする。コミュ症か。
アリエルはグレて怪しすぎる海の魔女アースラと契約を交わすことに。アースラはアリエルがエリックと交際できるように陸に上がれる足をつけてくれるとのことだ。代わりにいただくのはアリエルの声。3日間、声のない状態でエリックと恋に落ちてキスまで永久に人間になれる。しかし、無理だった場合アースラのものとなってしまう。アースラはどうやらオール・フォー・ワンのようにいろんな人からいろんなものを出したり引っ張ったりしてるっぽいわ。アースラは別に条件を隠したりはしないのでアリエルは短絡的すぎる。それどころかこれまでの犠牲者がアースラの住処にはいっぱいいるのでもう少し考えてから契約した方が良かったよ。契約の瞬間頭によぎったのは家族のこと。こいつは騙されるとか騙されないとかの世界には生きてないっぽい。
何はともあれ足をゲッツしたアリエル。声は出ないとはいえエリックゲットするわよ!トリトンにチクったという負い目があるのでセバスも協力することに。でもエリックは声フェチだった。やばみ。
しかし、アリエルは見た目も可愛いし、さらにお転婆ガールで「フッ。おもしれー女。」タイプなのでエリックとはぐんぐん距離を縮める。アリエルが人間世界に興味津々のシークエンスは純粋にいい。エリックだけじゃなくて地上世界にも憧れがあったものね。未知なるものへの探究心は慶應の金持ちの就職用エントリーシートには出てくるものの、それ以外では微塵も持ち合わせていないものなので、アリエルに際立った良い点と言える。エリックが現れなくてもいつか喧嘩になってたと思いますよ。トリトンお父さん。
セバスはその間、愉快に食べられそうになったりするが割愛。出会って3日以内にキスしなければならないというYSPのRTAみたいな感じなので、2日目の夜にして勝負を仕掛けるセバスたち。歌の出番だ。セバスが音楽家としての地力をフルで発揮する。「キス・ザ・ガール」は名曲。というかこの映画、歌が強すぎる。エリックはこの曲内で人語を喋るカニの助けもありアリエルの名前を見事知ることとなる。名前知らん女と2日遊んどったのか。
もうキス直前まで行くも、アースラの手下、ジェットサムとブラッドサム(ウツボ)によって阻止されてしまう。契約履行を力ずくで阻止。悪徳保険会社、例えるならビッグモーターのようだ。最近話題のカタログギフトについてだが、カタログギフトはギフトを頼み忘れる人の存在によって利益を得ているらしい。この、直接的な商品のやり取り以外で金を儲ける方法にはもっと国家の手が介入してもいいんじゃないのかと思う。自由競争はごもっともだが最効率=最大利益の世の中はちょっと怖いことになると思うぞ。
話がそれたが、ロイヤルファミリーによって教育死刑教育されたアリエル。じゃなくて、キスにミスったアリエルとエリックは興醒めなので家に帰る。アリエルが目覚めるとなんとエリックは結婚式の準備をしている。気が早すぎる。と思いきや、エリックは突然現れた女ヴァネッサと結婚するとのこと。こいつエグい。
ヴァネッサの正体はアースラ。手に入れたアリエルの声を使ってエリックを即堕ちさせる。エリックは催眠かけられてる?っぽいな。海の仲間たちやスカットルの仲間といったコネをフルに使い倒してアースラから声を取り返すアリエル。胴元から取り返すのが手っ取り早いもんね!
しかし、怒ったアースラに海に引き戻されてしまう。アースラには契約とサインがある。トリトンはアースラを攻撃するも、契約を破棄することはできない。ほぼノーモーションで攻撃を仕掛けるトリトン。娘が詐欺的契約に履行してしまったんだから一旦は話を聞いたらどうだ。詐欺元アースラか不届のアリエルどちらかとは話して状況を確認しろよ。ほんとこの家族やだ。
ただ、トリトンにも最高のところがあって、アリエルの身代わりになることでアリエルを救えると知ると否や、すぐにアースラと契約。キャシーを救うために量子世界へ躊躇いなく飛んだアントマンのようだ。トリトンはみるも無惨な姿になり、アースラが海の支配者となる。大ピンチ!だが誰かが攻撃を。エリックが海底までやってきたのであった。カッコ良すぎる。
イザコザの末、部下のジェットサムとブロットサムが亡くなってしまったアースラは巨大化。盛り上がってきた。ここからはアリエルは攻撃を避けるだけで本当に何もせず、エリックが船に乗ってアースラの腹をつく形で勝利。やっぱコネだね〜ロッテのトッポ!状態。
トリトンはアリエルがエリックを愛してることを理解し、アリエルが人間界に嫁ぐことを許す。そして魔法の力でアリエルを人間に変えてやる。だから対話しろや。トリトンの名台詞、「一つだけ不都合がある、娘がいなくなるととても寂しい」は子離れを描く作品のセリフとして満点レベルの名言なんだが、トリトン一家に対話が一切存在しないせいでセリフの粘度が上がってしまっている。
最後はコーラス。「あなたと私の世界で〜」のフレーズは斜に構えて悪いが排外的なワードに聞こえる。アリエルは今後もエリックと2人だけの世界にて閉じこもって生きていくから、対話とかは必要ないんだろうな。学ぶことはないんだろうなと思うと歯がゆい。まあ、ただ、排他的はちょっと言い過ぎだわ。アリエルは外の世界への好奇心で動いてるわけだし。現実投影を過度にしすぎた。今後どうなるかは続編が必見だね!(未見)
歌が神すぎるし、一つずつ所感を書いていこう。吹き替えで見たので吹き替えのこと書く。
「パート・オブ・ユア・ワールド」
言わずと知れすぎた名曲。この曲1発でアリエルの心情とアリエルの憧れ、そして憧れに届かない悲しみなど全部わからせるのがすごい。観客はスッと感情移入できる。燭台に立った食器はアリエルの憧れはしてるが、知ることはできない、実感を持っていないという矛盾をありありと映し出してる。そしてアリエルが感じる「足りない何か」はそういうことなんだろうなと完全に理解。アリエルには地上のリアルを手にすることができないのだ。コレクションは形骸化しているだけ。この渋さ、悲しみ=エモさ?かなを全部1曲で表していてすごすぎると思う。細かいことを言うと、最後アリエルの諦め?に近い感情で曲は終わるんですが、この時のフランダーのガッカリしてる顔が昔からずっと好きだ。溶けるくらい頬が垂れてる。完璧の曲ですね。
ちなみにこの曲は俺の十八番だ。ただ音痴なのでアルコールが入ってからじゃないと歌うことはできない。
「アンダー・ザ・シー」
セバスチャンがアリエルに陸より海の方がいいよ〜と言う曲。さっきも書いたがシーと素晴らシーの韻の踏み方が完璧。セバスがノリノリのよそでアリエルが手遊びとかしてるのはかなりリアル。しょっちゅう聞かされてたのかなとか思わされる。この曲は日本age海外sage動画のようにかなり捻じ曲がった陸への悪意をセバスが歌詞に当てはめて、最初こそ、そこに納得するけど、中盤、色々な種類の魚が出てくるのをみるにつれて、こいつらも魚食うやろ…という余計な思いが生まれてくる。そんな危険思想が出てくる前にバイブス上げて楽しくなってくるので気にしないでいーや!改めて見るとだいぶ抽象戯画化された海だな。ある大きな魚の口の中で歯を叩いて演奏してる魚がいる。食われるぞ!ガキみたいなツッコミを入れてしまった。
最後アリエルがいないことに気づいて爆速で解散していく魚たちを見ると失敗したフラッシュモブが想起される。フラッシュモブって終わった後打ち上げとかいくんだろうか。
「哀れな人々」
アースラがアリエルとの闇契約にこぎつけるための歌。初っ端から、昔は私もワルだったわ…というのがうまい。結構、ちゃんと説明してるのねと改めて思わされる。お代がもらえないとお仕置きする、時々クレームがつくらしい、とか。笑ったんだが、アリエルは全然話を聞いてなくて周りの装飾とかよそ見しまくっている。するとアースラが「大事な話なんだからよーくお聞き!」と言ってアリエルにこっちを見させる。取引の時点で悪意があるのはそうだが、ちょっと優しいとこあるじゃんと思った。そしてアリエルは相手が怪しいんだから話くらいよく聞け。
当たり前だが、支払いが声のことも合わせて、アリエルは真剣に考え出す。そうだ。それでいいんだ。しかし、ここからがアースラの本領発揮。曲のテンポをあげて時間がないことを強調。詐欺のやり口だ。ヤクザに事務所につれて行かれたら終わりだそう。まあ物理的にもガチで終わりだが、契約関連で言うと、事務所でヤクザに周りを囲まれ、威圧感を出された時点で正常な判断ができなくなってしまうらしい。アリエルも焦らされて正常な判断ができない。俺もそうだったことあるから共感。カイジも遠藤に急かされてたわ。急かされて、その場から逃げたい一心で正常な判断を行えなくなる。さらに橋の通行料とか、対称性ゼロの例えをあたかも近しいように差し出す。思いきってとかいう。契約履行を正当化する甘い言葉だ。アリエルはこういうのに弱い。現実ではなく正当化のための甘い蜜に弱いのだ。
アースラはしかも力づくでキスを阻止してくるので始末が悪い。
「キス・ザ・ガール」
セバスチャンたちがアリエルとエリックにキスさせるぞの歌。生々しいな。3度目のデート理論があるが、セバスチャンたちがそんな感じでそろそろキスしないとやばいかもよ?とエリックに伝える歌。楽しい。アリエルには声が出せないのでどうやら名前も知らなかった様子。エリックはせめて名前くらいは知りたい。当たり前だ。ってか遅い。ラブホのベッドで名前当てっこ始める感じか?自己紹介くらい覚えとけよ。エリックはミルドレッドから始まる地獄のローラーを開始するが、セバスが教えてくれたことで無事アリエルという名前を知る。あ行からローラーすれば比較的楽だったのに。エリックの名前を聞いた時の反応は満点。
キス用の入江に入っていくシーンで笑った。周りから見られたくないもんね。ムードは万全。キス準備完了。野生動物が興味津々に身すぎていてちょっと嫌かも笑。刃牙の初夜に範馬勇次郎が駆けつけた感じの嫌さ。セバスは場さえ整えたら去ってあげても良かったんじゃない?
この後、歌とは関係ないが、エリックがアリエルと結ばれることを覚悟してフルートを投げるシーンはまじかっこいい。名シーン。
もし俺がリトル・マーメイドに出てきたら
そんな感じでした。死ぬほど書いたが、別にリトルマーメイドを嫌いなわけじゃない。むしろ大好きです。ただ、対話がないのが気になるな。こんなおせっかいで口やかましい俺がもしリトル・マーメイドに出てきていたらどうなっただろう。おそらく、普段はアリエルと仲もよく、俺自身は陸の世界に興味はないが、アリエルから陸の話をされるたびに「ええやん」と言っていたことだろう。しかし、トリトンと喧嘩になってアースラの元へ行く際、確実に、俺はアリエルにちょっと話したいとか言う。
「アリエルに親父さんがしたことはよくないが、親父さんにも親父の考えがあるはずだ。絶対ちゃんと話した方がいいし、アリエルはちょっと話をきかずに突っ走るところはあると思う。それはいいところでもあるけど。」これを聞いたアリエルは、アリエルってあんま人の話を理解するタイプではないっぽいのでできるだけ丸めた俺の言葉は届かず、話をきかずに突っ走るですって?と心の中で怒。そうやって否定しないでほしいみたいなことを言われる気がする。すると俺はカチンときて強い言葉を言ってしまうかもしれない。「そういうところは絶対あると思う、演奏会飛んだのとかもよくなかったんじゃないの?」と。
アリエルは怒って俺と縁を切り、結局アースラと契約しただろう。その状況に加え、俺はトリトン一家から金を借りてる可能性が高い。縁を切られるのはなおさらのことであった。そして、さらに俺は理解していなかった。アリエルにはコネと父の権力、イケイケの彼氏がいるので突っ走ってもなんとかなるということを。
以上、夢小説パートでした。
こうなりゃ、全然ディズニーでもなんでもないが、何も持ち合わせていなかったアリエルがアースラと契約したらどうなるかは気になるな。ウシジマ君とか読めば見れるか。
あと、ディズニー映画的に思ったのは海の中が暗い感じがすごいと思った。これ、見てもらったらわかると思うんですが、以降の作品、『美女と野獣』とかと違って、全体的に画面が濃くて暗いんですよね。これが他の作品と一線を引いたエモさの醸成に役立ってると思う。なんか深海って感じ。それだけじゃなくて第1期暗黒期と共通した画面の薄暗さもある。これの制作時点では『リトル・マーメイド』が当たるかどうかなんて予測できなかったもんね。シンプルに最高の映画でした。