THE さめ 映画とか感想

映画好きです。

【感想】『ウッディー・ウッドペッカー サマーキャンプ』/カートゥーンは斜陽です。

タイトル:ウッディー・ウッドペッカー サマーキャンプ

  監督:ジョナサン・A・ローゼンバウム

  形態:映画

既か未か:未

 

『ウッディー・ウッドペッカー サマーキャンプ』みた。

 

正直な話、全然面白くなかったです。だからブログなんか書くつもりはなかったんですがね。ただ俺の中の哀愁が文章を組み立て始めた。じゃあ書くしかないじゃない。

ウッディー・ウッドペッカーとは、写真見れば流石に知ってる人は多いでしょう、日本ではUSJのかつてのメインキャラクター。1940年デビューのアニメキャラクター。モチーフはキツツキ。現代のちびっ子はなんか見たことある程度でしょうが、エルモ、ミニオンが覇権を握る前はお土産袋に描いてあるのは彼の絵でした。しかし、ウッディーが消えていくにつれUSJは映画のテーマパークであることをやめ、今や最盛期と言っても過言ではないほど盛り上がっている。ウッディー・ウッドペッカーは時代の遺産となってしまった。

もちろんアトラクションも無くなってしまい、今もあるのかは知らんが休憩スペースに所狭しとオブジェクトが置いてある程度だと思う。なお、アトラクション的には後釜のおさるのジョージのやつもあんま人気出てないっぽい。

ああウッディー。この悲しさよ。俺はアニメもなんも全く見たことないがそれでも一丁前に愛着はあります。今映画もウッディーになんとなく愛着があるのでいざ見てみた。ら全然面白くない。まあつまんなくはないが別に特筆すべきほどの面白さはなかったよね。で、俺は誰かの感想とか聞いたり見るの好きなので感想をググってみたら驚くほどない。ほんと、ガチで。そして数少ない感想はほとんど面白くないで埋め尽くされていた。古い映画ならともかくこの映画は2024年の公開だぞ。

Wiki曰く、続編も作るかもねと監督入ってるらしいが絶対作られないでしょう。というか多分劇場ではやらずネトフリ公開という気の抜けっぷり。ウッディーはこのままキャラとしてひっそりと死んでいくのでしょうか。純粋に悲しい。

 

ネットでウッディーとはでググってもあんま有効的な情報は出てこない。USJでもグッズは見ないし。一時期はテーマパークの顔としてプッシュされていたのに。このままじゃこの映画はもちろんウッディーというキャラクターは埋もれてしまう。だから全く微力にもならんが俺はこの映画の感想を広大なネットの海に浮かべようと思いました。

カートゥーン好きとしてただでさえ供給は少なく、業界自体が死にかけな中で、こんな直近に公開されてる映画をありがたがらずにどうするよ。ロジャラビの感想でも描いたが『トムとジェリー(2021)』は爆死し、『セサミストリート(アン・ハサウェイ主演)』は話すら消えてなくなり、『コヨーテvsアクメ』はお蔵入り騒動でわけわかんなくなってんのよ。ドリームワークスの新作は劇場公開するかわかんねえし、もう海外アニメは日本では死にかけてるわけ。サウスパークもそろそろ見れなくなるしな。

 

だから俺は書くよ!ウッディー・ウッドペッカーがいつのひかまた日の目を見ることを信じて。カートゥーンが復活することを信じて。でもポジティブなことは書けないかもね。だって映画自体はそんなに面白くなかったもの。

 

 

ネタバレあり

 

 

ウッディー・ウッドペッカー(エリック・バウザ)は愉快なキツツキ。協調性がないために森を追い出されてしまったウッディー。偶然たどり着いたキャンプ・ウーフーで協調性の証であるメダルをゲットすることにより森に帰ろうとする。しかし、キャンプは違反事項から検察官のセイウチ、ウォーリー・ウォーラス(トム・ケニー)によって閉鎖の危機へ追い込まれる。同時に一つのキャンプ場に境界線を引いた形でキャンプ・ウーフーの隣に存在するキャンプ・フーラーもウーフーに対抗心がある様子。二つのキャンプ場は勝負で決着をつけることにより負けた方を取り壊すことに。そしてその裏にはキャンプ場にある黄金の噂を聞きつけたハゲタカ、バズ・バザード(ケビン・マイケル・リチャードソン)が関与していた。

 

まずね、前提が難しいのよ。よくあるサマーキャンプもので隣り合う二つのキャンプはライバル同士。でもウッディーが参加するウーフー・キャンプはどっちかというとナード寄りで元気いっぱい、軍隊っぽいフーラーに敵う由もない。ここはわかりやすく、手垢がついたほどベタだ。問題はここから。キャンプ同士のバトルによって負けた方が取り壊されるのはわかるがこれとは関係なくそもそもウーフーは違反事項により取り壊しが決定してるのよね。この記事書くために見返してみたが改めてみても理屈はよくわからん。そんな前提を難しくせんでも、、。

 

ちなみにこれだけではなく、かねてよりこの地は黄金が隠されており、ハゲタカのバズがそれを狙ってるという内容もある。バズはフーラーに協力するものの、フーラーのボス、ゼインに詐欺を行うことにより、土地奪取の権利書を獲得していた。バズはフーラーの勝利に貢献してウーフーの土地をフーラーがゲットした瞬間、それごとあらかた奪おうという計画を立てている。

二つのキャンプはバチバチやってるが、もう言わんでもわかるくらい、黄金を発見するためには二つのキャンプが協力しなければならないというアンサーがある。つまり、予想が一切外れることのないほどベタな物語が君を待っている。

 

もう書くことないよ。内容については。カートゥーンの映画なんてこんなもんでいいでしょ感はあるかもしれないが、重要なのはウッディーのキャラクターがうまく物語と結びつくことだ。ここが難しい。ウッディーって元々結構ワルなのでキャンプを通じた成長が難しい。それどころか、キャンプ取り壊しにトドメを刺し掛けたのがウッディーの存在となってしまう。ここにスティッチとかだったら自省的に反省すんだが、別にウッディーはそんなことしない。だってそういうキャラだもの。この食い合わせの悪さよ。

ウッディー系カートゥーンサイドとしてはセイウチのウォーリーとハゲタカのバズが出ます。ウォーリーはちょっと怖いよ。見た目が。バズに関しては楽しくて良かったがやっぱウッディーとバズのやり取りはCGだとスピード感が足りない感じはする。原作見てないが。

本作はいわばソニック形式でCGと実写の合成型なんですが、予算が足りなかったのかウッディーがそこにいる感じはかなり薄い。内容的にもウッディーがそこにいる必要は皆無に等しく、純粋に子供たちのキャンプ物語として見る分からの加点はない。残念だ。でも流石に往年のキャラだけあってそこにいるだけで画面が華やかになるしちょっとおもろいという良さはある。バズとウッディーに関しては彼らがわちゃわちゃしてる、それだけで全然見れるものがあった。

もっとチリーとかいっぱい出してわちゃわちゃやる線の方が良かったんじゃないかな。

 

さっきも書いたがウッディーのキャラ性をうまく物語に結びつけることは至難の業だ。まずウッディーって異様な調子のりのイメージで調子いいやつなんよね。でもそれがガチでブイブイ言わせてるキャラならいいものの、現実世界でのウッディーは人気も含め物悲しい存在になってしまってる。『カーズ3』のマックィーンみたいな時代遅れの存在だ。哀愁を背負っている。そして仮にそんなこと気にせず調子いいやつとしてやっていこうにしても成長の幅が弱い。映画としては一本通じてウッディーに何かを学んで成長してほしいとこではあるし、実際それなりの成長はするんですがそこに葛藤がないです。ウッディーがこのままじゃやべえかもって思うシーンが欲しいのです。こっちとしては。それがキャラにドラマを生むので。

 

先日『ロジャーラビット』見て思ったこととしてはもはやウッディーを主役に据えないのもありですね。カートゥーンキャラってどうしても成長したくとも難しい。それは性格に一貫性があるからでそれこそがそのキャラをそのキャラたらしめてるからです。『ロジャーラビット』ではそんなカートゥーンキャラのロジャーに加え、主役として人間キャラのエディを置いた。エディはトラウマを抱えており、それを乗り越えるというドラマが映画に発生する。観客はエディに感情移入しながら、ロジャーのドタバタを楽しむことができる。

今作品でも名前忘れちゃったけど主人公の女の子をその子単体で映画作ってもいけるくらいにキャラを立たせて成長導線を作ればよかったんと違うですかね。ならオモウザイ活躍は全部ウッディーが担ってくれるし。ウッディーは女の子に影響を与える存在(ジュブナイルもの的だ。)として美味しい結果になったでしょう。

 

 

ウッディーは今後どのようになっていくのでしょうか。古の各スタジオ代表キャラについて考えてみると、ミッキー・マウスはご存知の通りお利口さんとなったわけです。昔は過激なキャラだったもののその性格はドナルド・ダッグに譲り、ミッキーはスタジオの顔となっていった。ワーナーの看板、バッグス・バニーは現在も皮肉屋のイメージは強い。でも顔見せの頻度は減ってるよね。スペース・ジャムの続編はコケたし。ユニバーサルの看板だったウッディーはどうなるんだろう。今のとこ、お株はミニオンに完全に取られましたね。でもミッキーみたいにその性格を落ち着かせる方向での成功は期待できないでしょう。

 

ひとまず、単体での活躍は見込めそうにないので『ロジャー・ラビット』みたいなクロスオーバー作で頭角を表すのが先決なのかな。そんな機会あるのかという問いはまた別で。USJからもいなくなってしまうんでしょうか。すごい悲しいよ。