THE さめ 映画とか感想

映画好きです。

【雑記】ソニー・スパイダーマン・ユニバースの終焉。映画本編より裏話のゴタゴタの方が面白いという狂気。

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『SSU』終わるってよ。

 

https://hollywoodreporter.jp/movies/179397/

 

先日ソニーからスパイダーマンユニバースのリブートを測ってるとのニュースが出ました。これにてこれまでのヴェノムや愉快な仲間たちのSSUは死んだわけです。

まあ厳密のは昨年の『クレイブン・ザ・ハンター』公開のタイミングでSSUの終焉は予告されてたので別に驚きとかはないんです。せっかくちゃんと映画館で見てたシリーズで、当時の空気感とかもわかるので語ろう。

 

SSUとは「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース」の略です。太古の昔、マーベル社は資金がカツカツになり主要キャラの映画化権を配給会社に売った。人気キャラのX-MENやF4は20世紀FOXに買われ同じく大人気キャラスパイダーマンの権利はソニーによって買収。手元に残った対して人気でもないキャラクターたち、キャプテン・アメリカやアイアンマンでマーベル社が特大ヒットをかましていくのは別のお話。

ソニーによって作られたスパイダーマン映画は大ヒットを飛ばすも、本家マーベルのMCUが上手くいくにつれソニーはこのままじゃダメだと。そんなわけでMCUにスパイダーマンを登場させることに。これがお馴染みのトム・ホランドのスパイダーマンだ。トムホスパイディがアイアンマンたちと共演した『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、ひいては『アベンジャーズ3,4』は映画界に残るほどの成功を収めた。

これを見てお金いっぱいでいいなあと思ったソニーは自社でもユニバースを作ることに。トムホスパイディにMCUで荒稼ぎしてもらって、戻ってきてからはソニーのユニバースでカマスぜ!という計画だったのだろう。スパイダーマン登場の土台としてアイコニックなライバルキャラ『ヴェノム』が作成された。そしてこの映画はヴェノムのキャラクター性やトム・ハーディ渾身の一人芝居により一応ヒットした。かくしてソニーによるユニバースが始まった。(当初はSSUなんて名前ではなかった。)

 

MCUヒット後、アメコミ会社に関わらず各社が調子に乗ってシネマティック・ユニバースを作りまくった。そして多くが撃沈したが、撃沈の面白さ(アホさ)で言えば、高い金かけてビルまで作ったのにそもそも1作で死んだダークユニバースに続くのがこのSSUである。

SSUを構成するものは「無計画」につきる。つきすぎる。俺でももうちょい計画力あるぞ?この無計画さがトムホ、ひいてはスパイダーマンを出すのか否かやそもそものユニバース展開に大きな影響を与えてしまい、クロスオーバーは愚か、そもそもヴェノム以外シリーズ化しないままになくなってしまった。こんなもん見てるとスター・ウォーズのシークエルのバトンリレーは可愛く見えてくる。今日はせっかくなのでSSUの思い出を振り返ってみましょうか。

 

ネタバレあり

 

SSU:全6作

『ヴェノム』三部作、『モービウス』、『マダム・ウェブ』、『クレイブン・ザ・ハンター』以上に加え、ソニー体制化で作られ、クロスオーバーしたスパイダーマンシリーズ、『スパイダーマンNWH』 、『スパイダーバース:アクロス・ザ・スパイダーバース』についても再考。

 

『ヴェノム』

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全ての始まり。そもそもヴェノムのスクリーンデビューとしてはサム・ライミ監督による『スパイダーマン3』での登場だったが、登場したヴェノムは観客の期待に応えるものではなかった。ヒョロガリだった。というのもライミは自分が子供の頃に読んだクラシック・スパイダーマン(勝手な名付け)が好きだったっぽく、相対的に新参者となるヴェノムには微塵も興味なかったらしい。だが、ヴェノムのキャラクター的な強さを重視したスタジオに入れるよう言われたと。

だから本作の筋骨隆々のヴェノムには大きな期待が集まった。見た目はほぼパーフェクト。そして名優、トム・ハーディがヴェノムの寄生元、エディ・ブロックを演じる。懸念点はMCUと並行して劇場に並ぶ、MCUとは関係ないアメコミ映画というややこしさだ。しかし、その懸念をぶっ飛ばすかのように映画『ヴェノム』はMCUなんて知らん!勢からも賛同を受け大いに盛り上がった。批評家以外で。

 

本作の面白(小馬鹿)ポイントは大きく分けて二つ。「かわいいヴェノム」と「古すぎる作劇」だ。

 

ヴェノムとは見た目のイメージもさることながら宿主エディを悩ませる寄生虫のような存在でそれはさながら二重人格に悩まされる人をイメージするような凶悪さの印象がある。多くの人もそうだろう。日本の漫画で言えば虎杖を悩ませ続ける両面宿儺のように。古の『ジキルとハイド』のように自身の凶悪な一面としてヴェノムは活躍すると思ってた。残虐なリーサル・プロテクター。

しかし、映画にてお出しされたのは『ど根性ガエル』だった。これで言いたいことは百わかるだろう。ここにおける間抜けなとこはおそらく狙ってそうなったわけじゃないってことだ。残虐なヴェノムという幻の存在は製作陣の「スパイダーマンと合流するためにレーティングを下げた結果、ヴェノムが全く人間を食わない」と「下手すぎる脚本のせいでヴェノムが即堕ち的にエディに懐く」という2点によって消えた。100歩譲って前者はともかく、後者はあかん。そして後者は二つ目の面白ポイント「古すぎる作劇」につながる。

 

「古すぎる作劇」これはもうソニー作のアメコミ映画全てに繋がってるんですが、2000年初頭を思わせるようなアメコミ映画ばかり作ってる。フォーマット的には「主人公の鬱憤とした日常をバカ長い時間→ヒーローやヴィランになる原因との出会い→能力使ってぶいぶい言わせる(この時点で1時間くらい経っとる)→誰かと何かしらの喧嘩→ラストバトル」

このアメコミ映画的お約束は純粋に映画をつまらないものにしており、MCUはそこから抜け出すためにオリジンをミステリー形式にしたり、他作でちょろっとやって本編ではキャラに活躍させまくったりする。去年のスーパーマンもいい例でもはやオリジンを所与として語らないなんてのも。

でもソニーはやるんすよ。ヴェノムがぶいぶい言わせ出すのもきっかり本編始まって1時間くらいからだ。そしてその頃には娯楽映画としてはもう後1時間弱しか残ってないのでヴェノムとエディの絆はかけない。だからヴェノムが秒でエディに惚れ込む。この古さに俳優が白人ばかりだとか、ラストでヴェノムが「アンは俺たちのものだ」とか冷蔵庫の女丸出し発言をかますことで追い打ちをかける。

 

そんな理由で評論家からは蛇蝎の如く嫌われた『ヴェノム』。ただヴェノムのキャラクター性とトムハ渾身の一人芝居が最高でユニバース維持程度にはヒットしたっぽい。

 

 

『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

ヴェノム続編。この時期ソニー、マーベル間でスパイダーマン取り合いのゴタゴタがエグく、スパイディMCU卒業まで行きかけた。マーベル社としてはスパイダーマンの権利を取り戻したいのだが、ソニー的にはドル箱コンテンツを手放せるはずもない。

小話にすぎないがホークアイ役の俳優ジェレミー・レナーもアメリカセレブとしてこの小競り合いに参戦。「ヘイ!ソニー!スパイダーマンをディズニー(マーベル)に返せよ!」とネット上であげるも、その後すぐにソニーとディズニーが和解して梯子を下ろされてる感じが面白かった。レナーは撮影中に勝手に刺青入れちゃったり、吹き替えが宮迫だったりと小馬鹿にされる要素が多かったが(本人自体も半グレっぽい。)、リアルヒーロー行為をしてからはその評判を跳ね除けた。(俺の中で。)

 

そんなわけで結局、このイザコザはトムホの力添えで解決したらしく、そんなわけでファンが気になってたのはこの映画に「直近公開予定のスパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」がつながるかというところだった。『NWH』は過去のソニー産スパイダーマンキャラの総決算的な内容で多くの人が期待しており、そこにヴェノムもあやかれるのではというわけだ。

俺自身もはっきり言ってどうなるかわからなかった。というのもヴェノムがつながる可能性もつながらない可能性もあったからだ。

・つながる可能性

公開日の重なり

ソニーとディズニーの和解

本映画の敵キャラがカーネイジ(カーネイジは原作ではとにかく強いキャラでヴェノム単体で倒せるわけがない。だからアベ3のように敗北エンドがありうる。)

・つながらない可能性

マーベル側がソニーにめちゃくちゃをやられたくない

ヴェノムバースは当時アメスパ(マーク・ウェブ版スパイダーマン)の世界線の可能性があった。

お互いに予告での匂わせが全くない。

そんなわけで本作のエンドロール後にトムホが出てきたのは流石に大興奮。スパイダーマンに気持ちの照準を合わせるために映画館断ちをしてた(ミラベルとかキングスマン3を見逃してる)俺が報われた瞬間だった。

 

本作は近年のアメコミ映画の上映時間長大化へのアンチテーゼかのように1時間30分程度しかなく、サクッと見れる映画だった。評論家からはまたもありえないほど厳しい意見をいただいたが、俺はSSUの中で一番好きなのはこれだ。

ただあまりにも弱すぎるカーネイジやあまりにも人を殺さないカーネイジなど前作に続く小馬鹿要素も多い。ただ、上映時間も含めポップコーンムービーとしては「ツッコミどころもありながらですから」というのがまさにベストなので好きな人も多い。カーネイジもようやく映像化したということで見た目は良かった。

ここがSSU最盛期です。

 

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』

 

これはユニバース関係なく神作なので見た方がいいよ。ただ『ヴェノム:LTBC』でMCUバースにやってきたエディとヴェノムは登場しなかった。笑。

映画自体が最高だったので別に怒る気すら無く、「そういやでなかったな」とか思ってたらエンドロール後にひっそりと出て元のユニバースに帰った。んなアホな。ヴェノムがMCUにて行ったことは「アイアンマン」と「ハルク」というそのまんますぎる名前にツッコミを入れたことと、サノスを「キラキラした石を集めるエイリアン」と抽象化したことくらいだ。そしてMCU世界に今後一生回収されることはないであろう「シンビオートの破片」を置いて帰った。

 

ちなみにソニー代表がこの前後くらいの時期に「ソニーのユニバースはMCUと繋がり、スパイダーマンは相互のユニバースを行き来できる存在!」とか言って、秒でケヴィン・ファイギに「違う」と否定されていた。この夢はヴェノムの即帰により断たれた。

 

『モービウス』

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この映画にてソニー叩きは決定的なものになり、強いてはアメコミ映画がバカにされるものとしてとんでもない影響を与えてしまう。

第一、このキャラを詳しく知らん。原作でもどんなふうに活躍してるのか知らないし。そんな中出てきたトレーラーでは主演ジャレッド・レトの姿が。レトはDCにてジョーカーを演じるも「行きすぎた役作りのせいで共演者からうっすら嫌われる」「そこまで役作りに力を入れたのに登場シーンは大幅カット」「しかもその映画が歴史的にコケる」という三連単によりバカねされる俳優のイメージがついた。ひっくり返すには本作が面白くなきゃいけない。

ちなみに予告が公開されてから1年くらい上映時期が決まらなかった。

 

そんな中、一応のヴェノムとMCUのコラボを端にしたのかソニーがスパイダーマン匂わせを!予告にMCU版ヴァルチャーであるマイケル・キートンを出したり、画像載っけた通り、壁にスパイダーマンが書いてあったり「考察勢」を賑わせた。壁に書いてるスパイダーマンは誰だ?!とかね。そして公開前には本当にそのタイミングでレトがインスタに2代目スパイダーマン役のアンドリュー・ガーフィールドとのツーショをあげる!!!これには流石に興奮した。

 

結果から先に言うと全くスパイダーマンは出なかった。それどころか上記の壁画のシーンはシーンすら存在せず。マイケル・キートンはまさかのエンドロール後のおまけ要素だ。しかも、これまでの作品と全く辻褄が合わなかった。『モービウス』自体もヴェノムで描いた「作劇の下手さ、古さ」は共通しており、式的には「『ヴェノム』−『ヴェノム』のキャラクター性=『モービウス』」みたいな感じで叩く要素が揃ってしまった。

海外ではこれを契機に『モービウス』と言う作品が日本でいう『デビルマン』実写のようにバカにしていいものだと決定づけられた。各種ミームが大バズり。アメコミ映画の権威を地に叩き落とした。はっきり言って「マルチバース疲れ」と「アメコミ疲れ」は7割程度SSUのせいだと思う。そして叩かれすぎてそんな悪くないやんと言う勢も出てきた。俺は面白くなかったと思った。

 

 

『スパイダーバース:アクロス・ザ・スパイダーバース』

 

前作『スパイダーバース』は面白かったものの、こんなSSUの現状見て大丈夫なん?って思ってたがめちゃくちゃ面白かった。日本では同日上映の『ザ・フラッシュ』をぶち殺した。俺は好きですよ。

というかソニーは現状、アニメ産業が天下とるレベルで強く、『K-Popガールズ!デーモンハンターズ』はもちろん、『GOAT』(日本未上映)も面白いらしいし、まあ強い。だから公開延期に延期を重ねた『スパイダー・バース3』も多分面白いんでしょう。

SSU的には本編や予告でミゲル・オハラに「アース19999でスパイディとドクター・ストレンジが余計なことをした!」とか言ってMCUに目配せしたがMCUからはガン無視された。

 

『マダム・ウェブ』

そんなこんなでSSUに振り回された結果、俺は見なかった。未だ見ていない。まずマダム・ウェブが誰なのかを知らんのよ。ヴェノムならともかく、もっと先にやるキャラおるやん?って思う。というかスパイダーマンを誰かしら出せよ。俺個人としては和系スパイディ『シルク』のドラマが制作中止になったことで(映画でやれよ)萎えてたのもあり、見なかった。

 

だからバカにする権利はないのだが、主演のダコタ・ジョンソンが方々、インタビューで「ユニバースとかクソよ!」とか「経営陣がクリエイターに関わるなよ!」とか公開前から言いまくってたので本作も安心して叩いていいのだなと全国の人間に思わせた。

 

あんまり話すことはないが本作の登場人物、エゼキエルについては原作コミックを読んだことあるので知ってるし語る。彼はコミック的にはスパイダーマンの強敵でスパイダーマンの敵が動物モチーフばかりなことに注目するキャラ。(なおさらモービウスの誰やねん感が強まる。コウモリという言い訳も可能だが。)結構面白いキャラなので実写で見てみたいなと思ってたが、この感じ、多分そんな内容はやらないだろうから『マダム・ウェブ』はみない。

 

 

『ヴェノム:ザ・ラスト・ダンス』

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この発表前後でSSUが終わるっぽいという噂が立ち始めた。当然を超える当然だ。よく今まで生き残ったな。

一方で噂によると本作にはマーベル・コミック比較的新顔ながらもキャラとしてインパクトを残してるヌルというキャラクタが出ることが言われていた。ヌルはシンビオート(ヴェノムの一族)の王で本当にめちゃくちゃ強い。カーネイジが霞むレベルでヤバいキャラだ。そしてサノスやドゥームのようにサーガのボスを張れる器がある。まあなんやかんやでワクワク要素はお出しされた。

あとはキャッチコピーに「死が二人を分つまで…」とか書いてあって、「エディとヴェノムは結婚したん?」と突っ込まれていた。まあヴェノム自体が残虐ホラーを離れ、「エディとヴェノムのバディイチャイチャ系」になってしまっていたのでもはやツッコミを入れる気すらなかった。その路線も好きだし。

監督はケリー・マーセル。ヴェノム過去2作で脚本にまわっていた彼女が監督になって出てきたのが本作ということで今までのイチャイチャ路線、そして脚本のガバさはお前だったのかと思った。観客はさながら玄関の前で狐の死体を見つけた兵十であった。

 

本編の「終わるからとりあえずやったれ!」感はエグく、大量のシンビオートが出てくる。ヴェノムが顕現することでヌルに追われるというルールなのに、ヴェノムはダンスをしたいからとかのアホな理由で顕現し、そして見つかるという謎のシーンもある。予告でマリガン刑事というキャラにシンビオートがついていた。からは原作ではトキシンという超人気キャラになるのだが、予告のトキシンは完全なヒョロガリで色も緑。ファンから「こんなのトキシンじゃない!」と言われてたが、映画見たらガチでトキシンじゃなくて、しかも秒殺されて笑った。

 

そしてこんなシリーズに思い入れのある人なんてゼロに等しいのに、エディがマルーン5の曲、『memory』と共にヴェノムを思い返すシークエンスを投入し本作は終わる。本当にこの映画はなんだったんだろう。アメスパ世界でリザードを演じたリス・エヴァンスを投入して完全に別キャラを演じさせるイカれっぷり(スカしっぷりか?)も良かったね。

 

 

『クレイブン・ザ・ハンター』

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SSUが終わるとのアナウンスを前にどんな気持ちで見ればいいねん…。と思わされた本作だったが俺は供養のために4DXで見た。こんな落ち目のシリーズにどうやってブッキングしてんと思わされる人気俳優アーロン・テイラー=ジョンソンが主演。

 

やろうとしていたことはなんとなくわかるものの、ヴィラン誕生!というクレイヴンが王座でドヤ顔して座るシーンで終わったので、今後の活躍に期待!。とは思えないよ。SSU終わるの知ってるし。

まあクソつまんないというほどはない。SSU6作では「ヴェノムのキャラ的な強さ」を除けば完成度的には本作が一番かな。あとは日本の宣伝アカウントがやってた「クレイヴンの言い分」シリーズが面白かった。

 

 

 

 

 

SSUの真実

 

というわけで気合い入れてまとめました。SSUにはたとえば、「スパイディを見てウェブを使い始めたヴェノム」や「狩人としてスパイディという獲物に執着するクレイヴン」といったスパイダーマンありきのキャラをそれなしで描写しようとするという悪癖がある。ということはスパイダーマンを出したくても出せないという裏事情があったのではないか?と邪推するのがファンの心情。トムホでなくとも、マイルズ君やスパイダーグウェンを出せばユニバースの大成功は約束されている。じゃあやっぱ、MCUからスパイダーマンの価値を下げないためにも出さないでとかの契約を課されてんだろうな。

 

https://ginema-nuts.com/why-not-appear-spider-man-at-ssu

 

クレイヴンが上映を終えたあと衝撃のニュースが入ってくる。ソニーはスパイダーマンを出さなくても売れると思ってたから出さなかったらしい。なんでやねーーん。

こんな形でSSUに大オチがつくと思ってなかったのでニュースを見た時、怒りと呆れと嘲笑が同時に湧き出しすぎて爆笑してしまった。あなたが仮にハンバーグ屋の店主だったとしよう。ハンバーグを出さずにポテトや甘い野菜だけで生計を立てようと思うか?ハンバーグを出してなんぼだろ。でもソニーは違ったらしい。

 

そんなこんなで死んだも同然だったSSUが先日のニュースでトドメを刺されたと。ただソニーは無計画なので全然SSUが復活する可能性はあると思う。俺としてはトム・ハーディのヴェノムだけは好きなので継続して欲しいところだ。

 

 

SSUの映画の敗因は俳優のイメージに乗っ取られすぎたところは一つある気がする。

 

トム・ハーディという強すぎる俳優の映画『ヴェノム』は人気になり、ジョーカー役でケチがついたレトの『モービウス』はバカにされた。ダコタの『マダム・ウェブ』は本人自らバカにしていいと発したし、アーロンの『クレイヴン』は肉体美に注目が集まった。なぜか。内容がスッカスカだからだよ!!!!!

SSUは経営陣がコントロールしやすいようにか色濃い監督を雇ったりはしなかった。アンディ・サーキスにも悪いとこのない山崎貴のような職人気質感がある。スタウォもそうだがクリエイターに自由に作らせない会社の映画は失敗してるイメージが強い。

そしてそもそものヴェノム以外のキャラの得体のしれなさのせいで俳優にイメージを仮託するしかなかった。

 

 

SSUが最も調子に乗っていた時期、公開予定作品に『エル・ムエルト』が追加された。エル・ムエルトは長いスパイダーマンの歴史で2回だけ登場したプロレスラーらしい。誰がこんなのに興味あるんだ?『エル・ムエルト』は誰もが知らなすぎるあまり、逆に盛り上がったりもした。DCで今後公開予定の『クレイフェイス』のように、レスラー映画を作るために土台をスパイダーマンにしただけだったのだろうか。結局ブラック・キャットとかの見たいキャラは見ることができなかった。

 

一応SSU自体をいわゆる「トキシック・マスキュリニティ」つまり有害な男性性から捉える面白い観点の方も結構いらっしゃる。有害な男性性とは定義は曖昧だが、男コミュニティにおいて自らを男という役割に押し込めるべく、望まざることをやってしまうことだ。たとえば、男たるもの強くあるべきとの考えから誰かを傷つけてしまったり、男たるもの泣かざるべきとの考えから感情の発露を見失ったり。

この捉え方は面白いとは思いますがソニーが狙ってやってるわけではないと思う。『クレイヴン』はともかく、『ヴェノム』は古いアメコミフォーマットに則った結果、めちゃくちゃ古いキャラができてしまったっていうだけな気はする。有害な男性性っていわゆる「ザ・昔の男」ですからね。昔の映画さして「この映画は有害な男性性を表象してる!」って言っても、当時の男が全員そうやんとなってしまう。「関白宣言」みたいなね。ヴェノムシリーズもただ古いという理由によって偶然「トキシック・マスキュリニティ」を映し出してるみたくなってしまったんだろう。まあクリエイター陣がこういう描写入れちゃえって狙ってた可能性はあるが主軸にはなってなかったのが事実。

 

ゴミのように散って行ったSSU。一応ソニーのスパイダーマンシリーズとしては『スパイダー・ノワール』のドラマが配信予定なので楽しみに待ちます。