
タイトル:賭博堕天録カイジ
形態:漫画
既か未か:既
このブログ始めた理由の一つが漫画の感想書きたいから。特に最近読み返したばっかりなのでカイジの17歩編について書く。
<あらすじ>
7億のパチンコ沼に勝ち、見事地下から脱出した主人公伊藤カイジは無一文で沼攻略の協力者坂崎の家に寄生していた。そんな折、かつての地下での仲間三好と前田からギャンブルを持ちかけられる。二人が働いているカジノの社長を3人協力型のイカサマでとっちめようというものだった。タイミングよく坂崎から渡された手切れ金300万を元手にカイジたちは意地悪な社長村岡との勝負を始めるーーー
カイジといえば、世間的には実写の方が有名なのかな?福本先生の特徴的な絵柄も有名だから、色々なメディアミックスで成功してる作品と言える。沼とかEカードあたり?あと鉄骨かな。俺とカイジとの出会いとかはもっとブログ力高くなってから書こう。ひとまず17歩について。ここから世間の認知度はぐっと落ちるイメージ。大きな理由の一つは麻雀だからだろう。これまで視覚的にわかりやすそうなゲームばっかだったけど、麻雀って入りづらいもんね。あとアニメ化も実写化もしてない。パチンコでは流れてるのかな?それに破戒録で地下脱出自体はしたもんね。区切りのよさ的にどうしても読まれづらいんだろう。
読んだ理由は友達から麻雀教わったから。昔読んだ時は割と雰囲気だけで楽しんだけど、麻雀知った今ならもっと楽しめるかなとか思って読んでみた。正直な話、麻雀知る前とあまり変わらなかった。内容浚いながら思ったことを書いていこう。
ネタバレあり
行うゲームは変則二人麻雀「17歩」
麻雀知ってる人はすでにわかってるだろうから知らん人用に話すともう難しいこと全部取っ払ったら交互に黒ひげ危機一発やるみたいなもん。麻雀っていうのは持ち駒14牌に加えて1牌とっては1牌捨てをやっていって持ち駒がいい形になれば勝ちってゲーム。17歩はそんなちまちま揃えずに最後の1牌さえ揃えばアガれる(この状況をテンパイって言う)状況からスタートして、交互に相手のアガリ牌を避けれる牌を捨てていくゲーム。ってなわけで本質的にはさっき言った通り黒ひげと変わらん。ただ次はここに指すべきか、それともこっちか、、って心理戦を続けるだけだからな。そんでもって相手の捨てた牌でアガることをロンって言う。本家麻雀だとこのほかに自分で引いてくるツモってのがあるけど17歩はロンだけ。これで大体わかるやろ。
基本賭け金は100万円これでヒートアップして1000万になったところを掻っ攫おうってのがカイジたちの作戦。イカサマの内容はかなりシンプルで村岡の後ろに配置した三好に合図で待ち牌を教えてもらうだけ。村岡は17歩常勝の策としてプレイヤーの死角に部下(前田)を配置しており待ち牌を教えてもらっているがこれをまんま同じことするのがカイジ側のイカサマ。カイジたちの方がサマを仕掛けられていることをわかってる分対抗は色々と可能。(自分の持ち駒を隠すとか)
まずカイジがギャンブル始めるまで。ここが本当に長すぎる。一気読みしたから耐えたけど、週間なら普通にキレてる。特にUNOで一週引っ張ったのとかは連載追っかけてる人はガチでイライラしただろうと思う。でもまた始めたと思ったらここからも長いんだよな。ルール説明は仕方ないけど、こんな場合はこうするのルールが多すぎる。まあ仕方ないか。話が推進力を持ち始めるのはやっぱり和也が出てきてからだろう。
謎の男和也ーーってか兵藤会長の息子なんだけど、この急な得体の知れない感はすごくいい。カイジは村岡社長に対して金持ちって設定で挑むんだけど、知っての通り、無一文で用意できた300万は坂崎のおっちゃんからの手切金。早々に不手際で有り金を全部擦ったカイジは途中の勝負から和也に金を借りることで挽回を図る。和也は賭博師として裏社会で有名なカイジの勝負を見に来た。しかし、本当にカイジが金持ちと誤解してる村岡に対して、和也は完全に帝愛側の人間なんで実はカイジが文無しのことを知ってて、体で払ってもらう気満々。つまり、カイジは再び命懸けのギャンブルに巻き込まれていた、、!
この流れも結構良い。こうじゃなきゃ緊張感薄いし。和也がカイジの耳元であんた金持ちなんだって?嘘つけ・・。伊藤カイジ・・。みたいなこと言うシーンとかは本当にいい。
でもう追加で2000万とか?忘れたけどそんくらい借りた後で、なぜかイカサマが失敗しまくることを不審に思ったカイジは三好、前田の裏切りを勘ぐり始める。
ここら辺から17歩が面白くなってくると言える。むしろここまでの展開は割と蛇足気味なとこも多い。牌落とすシーンとか、向こう3年はぼやっとしてていいからここだけ集中しろ、、みたいなセリフは良かったけど引き伸ばしにしか思えん。展開のための展開すぎる。Eカードでカイジがカード落とすパート入ったらイライラするでしょ、そんな感じ。
後半の展開の前に村岡社長についても思ったこと書こう。
村岡社長
上記で書いた通り、カジノ店の社長。カイジの敵キャラはやっぱ外さないね。利根川、一条、大槻とも張れる存在だと思う。語尾はざんす。最初の方はよろしいか?を何回も言ってた。性格は一言で言うと冷笑系。情熱とか愛、結婚をかなり馬鹿にしてるっぽい。大学も替え玉とか裏口入試で入ってきたずるいやつ。もちろんギャンブルでもイカサマしてるわけだし。身近にいたらかなり嫌なやつだ。一条みたくヘタレキャラみを感じた。大物要素は和也が担ってくれてるのだろう。社長は通しのイカサマ以外にも相手のトイレ中に平然と牌をひっくり返して見たり、割と大胆にずるいやつ。しかも全く罪悪感とかない。いるよね、自己正当化が上手いやつ。つまりヒールとしてこれ以上ない存在なわけだ。もちろんこいつがやられたらこっち側はひたすらにスッキリするし最高だ。でもそんなスッキリだけじゃないヒールもいるわけで、、
三好と前田
この感想見てる人で破戒録見てない人とか流石にいないと思うけど、一応いうとカイジの仲間的ポジション。特に地下では45組(給料前借りでピンハネされてる仲間)として助け合った。堕天録では艱難辛苦を共にしたって何回も言われる。艱難辛苦、、日常生活で使って見たい言葉だ。底辺のカイジがなんでこんな言葉知っとるねん。まあそして、仄めかした通り裏切ってる。彼ら的にはカイジは沼で勝った金を隠し持ってるというふうに自分たちの裏切りを担保する。実際は知っての通り、遠藤にほぼ取られてるんだが、村岡に唆され裏切りに手をかける。つまり、カイジにとっては逆ドッキリと思いきや逆逆ドッキリだったのだ。
完全に孤立していることに気づいたカイジは4000万レートの勝負を引き延ばし、次戦に持ち込ませる。決着がつかなかった場合、同額を積んで再スタート。勝負は8000万レートへ持ち込まれる。ここでのカイジのサマを見破った態度とかは流石にかっこいい。制限時間ギリギリで作っていた待ちを全部捨ててその辺の牌を用意するシーンは最高。Eカードの耳がないに通じる高揚感がある。そして二人の裏切りを詰め自身の後ろに誰もいない状況を作る。で、カイジの目的はさらにこの局も流して再スタート、1億6000万レートのガチンコ勝負を持ちかけることだった。
その後、いろいろあって偽装の白とか使って終わる。この辺の種明かしは楽しんだけど別に書きたいほどではないので実際に読んで確かめてくれや。
シーンで言えばカイジが和也に「大物ぶってるけど偉いのはお前の親父だ。」的なことを言うとこも良かった。他には立たせませんよ、、かな。思い出すために名言集みたいなの調べたら笑い声が2通り入ってて笑った。あと、「見誤ったよ。あんた。」→涙のロン→「刮目せよっ」ももちろん。昔はなんか泣いてる、、とだけ思ったけど、孤立したカイジの悲しみだったわけね。確かに限定ジャンケンぶりの完全に孤独の勝利だったわけだ。
この涙はすごいわかる。相手が正しくないことをしてしまって、そして離れていく時って本当に辛いもんな。正しいことをする(=イカサマにキレる)ってことをしてももう仲良くしてたあいつは帰ってきてくれないんだ。一緒に艱難辛苦、、超えたと思ってたもんな。プライベートでも似たようなことあったから共感力がダンチ。
間延びしたとこを短くまとめてアニメ3期してほしいな。頑張ってぎゅうぎゅうに詰めたらワンポーカー終わりくらいまでいけるやろ。